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トップ >> ルールブック@決定版 >> 2・00 本規則における用語の定義
2・00 本規則における用語の定義

2・02 『アピール』---------------------------------------------------------------

  守備側チームが攻撃側チームの規則に反した行為を指摘して審判員に対してアウトを主張し、その承認を求める行為となります。

2・03 『ボーク』-----------------------------------------------------------------

  塁上にランナーがいるときのピッチャーの反則行為となります。その場合には、全ランナーに各1個の進塁を許します。(8・05)

2・04 『ボール』-----------------------------------------------------------------

  ストライクゾーンを通過しなかった投球または地面に触れた投球で、いずれもバッターが打たなかったものです。

    「原注」投球が地面に触れた後ストライクゾーンを通過しても“ボール”であり、このバウンドした投球がバッターに触れた場合は球審の裁定でバッターに塁を与えます。またバッターがこれを打ってバットに当たった場合にはインフライトの投球を打ったときと同様に扱います。ただし、ストライク後バッターが打ったがバットに当たらなかったときはキャッチャーがそのままつかんでも捕球したものとはみなされません。(6・05c、6・09b)

2・05 『ベース(塁)』------------------------------------------------------------

  ランナーが得点するために、触れなければならない4つの地点の一つです。

2・06 『ベースコーチ』-----------------------------------------------------------

  1塁または3塁のコーチスボックス内に位置して、バッターまたはランナーを指図します。

2・07 『ベースオンボールス(フォアボール)』------------------------------------

  バッターが攻撃中にボール4個を得て、1塁へ進むことが許される裁定です。(6・08a)

2・09 『バッターランナー(打者走者)』------------------------------------------

  打撃を終わったバッターがアウトになるまでか、またはランナーとなったことに対するプレイが終了するまでの間を指す術語です。

2・10 『バッタースボックス』-----------------------------------------------------

  バッターが打撃に際して立つべき場所です。

2・13 『バント』------------------------------------------------------------------

  バットをスイングしないで、内野をゆるく転がるように意識的にミートした打球です。

2・14 『コールドゲーム』--------------------------------------------------------

  どのような理由にせよ、球審が打ち切りを命じた試合です。(4・10)

2・15 『キャッチ(捕球)』--------------------------------------------------------

  野手がインフライトの打球、投球または送球を手またはグラブでしっかりと受け止め、かつ、それを確実につかむ行為であって、帽子、プロテクターあるいはユニフォームのポケットまたは他の部分で受け止めた場合は捕球とはなりません。手が飛球に触れた瞬間から塁を離れて差し支えありません。
  野手はフェンス、手すり、ロープなど、グラウンドと観客席との境界線を越えた上空へ身体を伸ばして飛球を捕らえることは許されます。また野手は手すりの頂上やファウルグラウンドにおいてある、キャンバスの上に飛び乗って飛球を捕らえることも許されます。
  しかし野手がフェンス、手すり、ロープなどを越えた上空やスタンドへ身体を伸ばして飛球を捕らえようとすることは危険を承知で行うプレイなので、たとえ観客にその飛球を妨げられても観客の妨害行為に対してはなんら規則上の効力は発生しません。ダッグアウトの縁で飛球を捕らえようとする野手が中へ落ち込まないように中にいるプレーヤー(いずれのチームかを問いません)によって身体を支えられながら捕球した場合正規の捕球となります。

    「注」キャッチャーが身に着けているマスク、プロテクターなどに触れてからはね返ったフライを地面に落とさず捕らえれば、正規の捕球となります。(ファウルチップについては、2・34参照)ただし、手またはミット以外のもの、例えばプロテクターあるいはマスクを用いて捕らえたものは正規の捕球とはなりません。

2・17 『キャッチャースボックス』-------------------------------------------------

  ピッチャーが投球するまで、キャッチャーが位置すべき場所です。

2・23 『ダブルプレイ(併殺)』----------------------------------------------------

  守備側プレーヤーが連続した動作で、2人の攻撃側プレーヤーをプットアウトにするプレイですが、この2つのプットアウトの間にエラーが介在したものはダブルプレイとみなされません。(10・12)

  (a)  フォースダブルプレイは、フォースアウトの連続によるダブルプレイです。

  (b)  リバース・フォースダブルプレイは、その第一アウトがフォースプレイで行われ、第二アウトがフォースアウトされるはずのランナーに対して行われたダブルプレイです。

    例:1死ランナー1塁、バッターが1塁手にゴロを打ち、打球をつかんだ1塁手が1塁に触れ(2死)、続いて2塁手または遊撃手に送球してランナーをアウト(タッグプレイ)にした場合。

    例:無死満塁、バッターが3塁手にゴロを打ち、打球をつかんだ3塁手が3塁に触れ(1死)、続いてキャッチャーに送球して3塁ランナーをアウト(タッグプレイ)にした場合。

2・25 『フェアボール』-----------------------------------------------------------

  1  一度ファウル地域に出ても再び内野に止まったときは、フェアボールとなります。

  2    バウンドしながら内野から外野へ越えていく場合には1塁ベース・3塁ベース両点を基準として判断すべきであって、1塁ベース・3塁ベース両点を過ぎるときに、フェア地域内かまたはその上方空間にあった場合は、その後ファウル地域に出てもフェアボールとなります。

  3    一度塁に触れればその後どの方向に転じても、すべてフェアボールとなります。

  4    最初落ちた地点が内野と外野との境にあたる1・2塁間、2・3塁間の線上または外野のフェア地域であれば、その後内外野を問わずファウル地域に出ても、フェアボールとなります。

  5    フェア地域内またはその上方空間で、審判員またはプレーヤーに触れたときはすべてフェアボールとなります。

  6    ボールが最初野手に触れた位置がフェア地域内の上方空間であれば、フェアボールとなります。この際、たとえその野手の身体の大部分、すなわち足、胴体などがファイル地域内にあってもそれには関係しません。

    「付記」フェア飛球はボールとファウルライン(ファウルポールを含みます)との、相互の位置によって判定しなければなりません。野手がボールに触れたときにフェア地域にいたか、ファウル地域にいたかによって判定してはなりません。

    「原注」飛球が最初1・本塁間または3・本塁間の内野に落ちても、1塁または3塁を通過する前にプレーヤーまたは審判員に触れないでファウル地域へ転じ去った場合はファウルボールとなります。 飛球がファウル地域で止まるかファウル地域でプレーヤーに触れた場合も、ファウルボールとなります。 飛球が1塁または3塁ベースに当たるか、あるいは1塁または3塁を越えた外野のフェア地域に落ちれば、その後ファウル地域にバウンドして出た場合でもフェアボールとなります。
審判員がフェア、ファウルを正確に判定できるようにファウルボールのフェンスより上に出ている部分に、フェア地域に向かって金網を張り出して取り付けることが望ましいとなります。

    「注」打球が地面以外のもの、例えばバッターが捨てたバット、キャッチャーが外したマスクなどにフェア地域で触れたときは、ボールインプレイとなります。

    「問」打球が3塁についているランナーに触れてからフェア地域に反転した場合は、いかに判定すべきでしょうか。また、これがファウル地域に反転した場合はどのようになるでしょうか。

    「答」ボールがランナーと接触した位置によってフェアかファウルかを判定すべきものであり、フェア地域で触れたときは、フェアボールとなります。従ってランナーはフェアの打球に触れたという理由でアウトになります。(7・08f参照)

2・26 『フェアテリトリー(フェア地域)』-------------------------------------------

  本塁から1塁、本塁から3塁を通って、それぞれ競技場のフェンスの下端まで引いた直線と、その各線に垂直な上方空間との内側の部分を指します。各ファウルラインは、フェア地域に含まれます。

2・28 『フィルダースチョイス(野手選択)』--------------------------------------

  フェアゴロを扱った野手が1塁でバッターをアウトにする代わりに、先行ランナーをアウトにしようと他の塁へ送球する行為を指します。また、

  (a)  安打したバッターが、先行ランナーをアウトにしようとする野手の他の塁への送球を利して、1個またはそれ以上の塁を余分に奪った場合や、

  (b)  あるランナーが、盗塁やエラーによらないで、他のランナーをアウトにしようとする野手の他への送球を利して進塁した場合や、

  (c)  盗塁を企てたランナーが守備側チームが無関心のためになんら守備行為を示さない間に進塁した場合などにも(10・08g)これらのバッターまたはランナーの進塁を記録上の用語として野手選択による進塁とします。

2・30 『フォースプレイ』---------------------------------------------------------

  バッターがランナーとなったために塁上のランナーが、規則によってその塁の占有権を失ったことが原因となって生じるプレイです。(7・08e)

    「原注」最初はフォースの状態であってもその後のプレイによってはフォースの状態でなくなることがあります。

      例:1死満塁、バッターが1塁に強いゴロを放ちましたが、1塁手がこれを止めて直ちに塁に触れ、バッターをアウトにすればフォースの状態でなくなるため、2塁に向かって走っているランナーはタッチされなければアウトにはなりません。
従って1塁ランナーが2塁でタッチアウトになる前に、2塁、3塁にいたランナーが本塁を踏んだ場合には、この得点は認められます。
しかし、これに反して、ゴロを止めた1塁手が直ちに2塁に送球して1塁ランナーをフォースアウトにした後、さらに1塁への返球でバッターもアウトにして3死となった場合には、2塁、3塁のランナーが本塁を踏んでいても得点とは認められません。

      例:フォースアウトでない場合とは、1死ランナー1・3塁のとき、バッターは外野に飛球を打ってアウトになり2死となり、3塁に触れていたランナーは捕球を見て本塁を踏みましたが、1塁のランナーは捕球当時離塁していたので帰塁しようとしましたが、外野手からの返球で1塁アウトになり3死となったという場合はフォースアウトではないので、1塁ランナーのアウトより前に、3塁ランナーが本塁に触れたと審判員が認めれば、その得点は記録されます。

2・31 『フォーフィッテッドゲーム(没収試合)』-----------------------------------

  規則違反のために、球審が試合終了を宣告して、9対0で過失のないチームに勝ちを与える試合です。

2・32 『ファウルボール』--------------------------------------------------------

  1  打球が最初内野のフェア地域に触れることがあっても、結局、本・1塁間、本・3塁間のファウル地域で止まったものはファウルボールとなります。

  2  バウンドしながら内野から外野に越えていく場合には、1塁ベース・3塁ベース両点を基準として判断すべきで、1塁ベース・3塁ベース両点を過ぎるときにファウル地域内またはその上方空間にあった場合は、ファウルボールとなります。

  3  最初落ちた地点が外野のファウル地域内であれば、その後フェア地域に転じてもファウルボールとなります。

  4  ボールが野手に触れることなくプレートに当たり、リバウンドして1・本塁間または3・本塁間のファイル地域に出てしまった場合は、ファウルボールとなります。

  5  ボールが最初野手に触れた位置がファウル地域内の上方空間であれば、ファウルボールとなります。野手の身体の大部分、すなわち足、胴体などがフェア地域内にあってもそれには関係しません。

  6  ファウル地域内またはその上方空間でプレーヤーまたは審判員の身体に触れたときはファウルボールとなります。

    「付記」ファウル飛球は、ボールとファウルライン(ファウルポールを含みます)との、相互の位置によって判定しなければなりません。野手がボールに触れたときにフェア地域にいたか、ファウル地域にいたかによって判定してはなりません。

    「注1」バッターの所持するバットに打球(バントを含みます)がファウル地域で触れたときは(もちろん故意でなく)ファウルボールとなります。またバッターが打ったり、バントしたボールが反転して、まだバッターボックスを離れていないバッターの身体及びその所持するバットに触れたときも、打球がバットまたは身体と接触した位置に関係なく、ファウルボールとなります。

    「注2」打球が地面以外のもの、すなわちバックネットやフェンスはもちろん、バッターが捨てたバット、キャッチャーが外したマスク、地上に置いてある審判員のほうきなどにファウル地域で一旦触れれば、その後転じてフェア地域内に止まってもファウルボールとなります。

2・34 『ファウルチップ』---------------------------------------------------------

  バッターの打ったボールが鋭くバットから直接キャッチャーの手に飛んで、正規に捕球されたもので、捕球されなかったものはファウルチップとなりません。ファウルチップはストライクであり、ボールインプレイとなります。前記の打球が、最初にキャッチャーの手またはミットに触れたのであれば、はね返ったものでもキャッチャーが地面に触れる前に捕らえれば、ファウルチップとなります。(6・05b)

    「注」チップしたボールがキャッチャーの手またはミット以外の用具や身体に最初に触れてからはね返ったものは、たとえキャッチャーが地面に触れる前に捕らえても正規の捕球ではないためファウルボールとなります。

2・38 『イリーガルピッチ』(反則投球)------------------------------------------

  ピッチャーが、投手板に触れないで投げたバッターへの投球をクイックリターンピッチを指します。この場合、ランナーが塁にいるときに反則投球をすれば、ボークとなります。

    「注」ピッチャーが8・01(a)及び(b)に規定された投球動作に違反して投球した場合も反則投球となります。

2・40 『インフィールドフライ』----------------------------------------------------

  無死または1死でランナーが1・2塁、1・2・3塁にあるとき、バッターが打った飛球(ライナー及びバントを企てて飛球となったものを除きます)で内野手が普通の守備行為をすれば捕球できるものを指します。この場合、ピッチャー、キャッチャー及び外野手が内野で前記の飛球に対して守備したときは、内野手と同様に扱います。審判員は、打球が明らかにインフィールドフライになると判断した場合には、ランナーが次の行動を容易にとれるように、直ちにインフィールドフライを宣告しなければなりません。
  また打球がベースラインの近くに上がった場合にはインフィールドフライ・イン・フェアを宣告します。インフィールドフライが宣告されてもボールインプレイであるから、ランナーは離塁しても進塁しても構いませんが、そのフライが捕らえられればリタッチの義務が生じ、これを果たさなかった場合には普通のフライの場合と同様アウトにされる恐れがあります。たとえ審判員の宣告があっても、打球がファウルボールとなれば、インフィールドフライとはなりません。

    「付記」インフィールドフライと宣告された打球が、最初に(何物にも触れないで)内野に落ちても、ファウルボールとなれば、インフィールドフライとはなりません。またこの打球が、最初に(何物にも触れないで)ベースラインの外へ落ちても、結局フェアボールとなれば、インフィールドフライとなります。

    「原注」審判員はインフィールドフライの規則を適用するにあたって、内野手が普通の守備行為をすれば捕球できるかどうかを基準とすべきであって、例えば、芝生やベースラインなどを勝手に境界線として設定すべきではありません。たとえ、フライが外野手によって処理されても、それは内野手によって容易に捕球されるはずだったと審判員が判断すればインフィールドフライとすべきです。インフィールドフライはアピールプレイであると考えられるような要素はどこにもありません。審判員の判断が優先し、その決定は直ちに下さなければなりません。インフィールドフライが宣告されたとき、ランナーは危険を承知で進塁しても構いません。インフィールドフライと宣告された飛球を内野手が故意落球したときは6・05(l)の規定にもかかわらずボールインプレイです。インフィールドフライの規則が優先されます。

  インフィールドフライが宣告されたときに妨害が発生した場合、打球がフェアかファウルかが確定するまでボールインプレイの状態は続きます。打球がフェアになれば、野手の守備を妨害したランナーと、バッターがアウトになります。打球がファウルになれば、野手の守備を妨害したランナーだけがアウトになり、その打球がキャッチされたとしても、バッターは打ち直しとなります。

    「注」インフィールドフライは、審判員が宣告して初めて効力を発します。

2・44 『インターフェアランス(妨害)』--------------------------------------------

  (a)攻撃側の妨害
攻撃側プレーヤーがプレイしようとしている野手を妨げたり、遮ったり、阻んだり、混乱させる行為です。審判員がバッター、バッターランナーまたはランナーに妨害によるアウトを宣告した場合には、他のすべてのランナーは妨害発生の瞬間にすでに占有していたと審判員が判断する塁まで戻らなければなりません。ただし、本規則で別に規定した場合を除きます。

    「原注」バッターランナーが1塁に到達しないうちに妨害が発生したときは、すべてのランナーはピッチャーの投球当時占有していた塁に戻らなければなりません。ただし、無死または1死のとき、本塁でのプレイでランナー得点した後、バッターランナーがスリーフットレーンの外を走って守備妨害でアウトが宣告されても、そのランナーはそのままセーフが認められて、得点は記録されます。

    「注」上記「原注」前段は、プレイが介在した後に妨害が発生した場合には適用します。

  (b)守備側の妨害
投球を打とうとするバッターを妨げたり、邪魔をする野手の行為を指します。

  (c)審判員の妨害

  (1)盗塁を阻止しようとしたり、塁上のランナーをアウトにしようとするキャッチャーの送球動作を、球審が邪魔したり、阻んだり、妨げた場合。

  (2)打球が野手(ピッチャーを除く)を通過する前にフェア地域で審判員に触れた場合に起こります。

    「原注」キャッチャーの送球動作には、ピッチャーへの返球も含みます。

  (d)  観衆の妨害
  観衆がスタンドから乗り出したり、または競技場内に入って、

  (1)インプレイのボールに触れた場合、

  (2)インプレイのボールを守備しようとしている野手に触れたり、邪魔をした場合に起こります。

     妨害が起きた場合は、ボールデッドとなります。

2・51 『オブストラクション(走塁妨害)』-----------------------------------------

  野手がボールを持たないときか、あるいはボールを処理する行為をしていないときに、ランナーの走塁を妨げる行為を指します。(7・06a、b)

    「原注」本項でいう“野手がボールを処理する行為をしている”とは、野手がまさに送球を捕ろうとしているか送球が直接野手に向かってきており、しかも十分近くにきていて、野手がこれを受け止めるにふさわしい位置を占めなければならなくなった状態を指します。これは、一つに審判員の判断に基づくものとなります。
野手がボールを処理しようとして失敗した後は、もはやボールを処理している野手とはみなされません。例えば、野手がゴロを捕ろうとして飛びついたが捕球できない、ボールは通り過ぎていったのにもかかわらずグラウンドに横たわったままでいたので、ランナーの走塁を遅らせたような場合、その野手は走塁妨害をしたことになります。

2・57  『オーバースライド・オーバースライディング』----------------------------

  攻撃側プレーヤーが滑り込みの余勢のために塁から離れてアウトにされる恐れのある状態における行為を指します。本塁から1塁に進む場合には直ちに帰ることを条件として、滑り込みの余勢のために塁を離れることは許されています。

2・62 『ピッチャース・ピボットフット(ピッチャーの軸足)』---------------------

  ピッチャーが投球の際、投手板に触れている足を指します。(8・01)

2・64 『クイックリターンピッチ』--------------------------------------------------

  バッターの虚をつくことを意図した投球を指します。これは反則投球です。

2・66 『リタッチ』----------------------------------------------------------------

  ランナーが、規則によって、帰塁しなければならない塁へ帰る行為を指します。

    「注」リタッチには、飛球が捕えられたときに離塁していたランナーが、進塁の起点となった塁に帰塁する行為と、飛球が打たれたとき塁にタッチしていて、野手が捕球したのを見て次塁へスタートする行為の2つがあります。(7・08d、7・10a参照)

2・73 『ストライク』--------------------------------------------------------------

  次のピッチャーの正規な投球で審判員によってストライクと宣告されたものを指します。

  (a)バッターが打った(バントの場合も含む)が、投球がバットに当たらなかったもの。

  (b)バッターが打たなかった投球のうちボールの一部分がストライクゾーンのどの部分でもインフライトの状態で通過したもの。

  (c)ノーストライクまたは1ストライクのとき、バッターがファウルしたもの。

  (d)バントして、ファウルボールとなったもの。

    「注」普通のファウルは2ストライクの後はストライクとして数えられないがバントのファウルに限ってボールカウントには関係なく常にストライクとして数えられるから2ストライク後にバントしたものがファウルボールとなればバッターは三振となります。ただし、バントがフライとして捕らえられた場合は、フライアウトとなります。

  (e)バッターが打った(バントした場合も含みます)が投球がバットに触れないでバッターの身体またはユニフォームに触れたもの。

  (f)バウンドしない投球がストライクゾーンでバッターに触れたもの。

  (g)ファウルチップになったもの。

2・74 『ストライクゾーン』--------------------------------------------------------

  バッターの肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、膝頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間を指します。このストライクゾーンはバッターが打つための姿勢で決定されるべきです。

    「注」投球を待つバッターが、いつもと異なった打撃姿勢をとってストライクゾーンを小さく見せるためにかがんだりしても、球審は、これを無視してそのバッターが投球を打つための姿勢に従って、ストライクゾーンを決定します。

2・76 『タッグ(触球)』----------------------------------------------------------

  野手が手またはグラブに確実にボールを保持してその身体を塁に触れる行為、あるいは確実に保持したボールをランナーに触れるか、手またはグラブに確実にボールを保持して、その手またはグラブをランナーに触れる行為を指します。

  しかし、塁またはランナーに触れると同時、あるいはその直後に、ボールを落とした場合は、”触球”ではありません。

  野手が塁またはランナーに触れた後、これに続く送球動作に移ってからボールを落とした場合は、”触球”と判定されます。

  要するに、野手が塁またはランナーに触れた後、ボールを確実につかんでいたことが明らかであれば、これを落とした場合でも、”触球”と判定されます。


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