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| 9・00 審判員 |
9・01『審判員の資格と権限』(一部略)------------------------------------------
(d)審判員はプレーヤー、コーチ、監督または控えのプレーヤーが裁定に異議を唱えたり、スポーツマンらしくない言動をとった場合には、その出場資格を奪って試合から除く権限を持ちます。審判員がボールインプレイのときプレーヤーの出場権を奪った場合には、そのプレイが終了してはじめてその効力が発生します。
(e)審判員はその判断において必要とあれば、次の人々を競技場から退場させる権限を持ちます。
すなわち、
(1)グラウンド整備員、案内人、写真班、新聞記者、放送局員などのように、仕事の性質上競技場に入ることを許されている人々。
(2)競技場に入ることを許されていない観衆またはその他の人々。
9・02『審判員の裁定』----------------------------------------------------------
(a)打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいはランナーがアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるからプレーヤー、監督、コーチまたは控えのプレーヤーがその裁定に対して異議を唱えることは許されません。
「原注」ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位置または塁を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチスボックスを離れることは許されません。もし宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられます。警告にもかかわらず本塁に近づけば試合から除かれます。
(b)審判員の裁定が規則の適用を誤って下された疑いがあるときには、監督だけがその裁定を規則に基づく正しい裁定に訂正するように要請することができます。しかし監督はこのような裁定を下した審判員に対してだけアピールする(規則適用の訂正の申し出る)ことが許されます。
「注1」イニングの表または裏が終わったときはピッチャー及び内野手がフェア地域を去るまでにアピールしなければなりません。
「注2」審判員が規則に反した裁定を下したにもかかわらずアピールもなく定められた期間が過ぎてしまったあとでは、たとえ審判員がその誤りに気づいてもその裁定を訂正することはできません。
(c)審判員がその裁定に対してアピールを受けた場合は最終の指定を下すに当たって、他の審判員の意見を求めることはできます。裁定を下した審判員から相談を受けた場合を除いて、審判員は他の審判員の裁定に対して批評を加えたり、変更を求めたり異議を唱えたりすることは許されません。審判員が協議して先に下した、裁定を変更する場合、審判員はランナーをどこまで進めるかを含め、全ての処置をする権限を有します。この審判員の裁定に、プレーヤー、監督またはコーチは異議を唱えることはできません。異議を唱えれば、試合から除かれます。
「原注1」監督は、審判員にプレイ及び裁定を変更した理由について説明を求めることはできます。しかし、いったん審判員の説明を受ければ、審判員に異議を唱えることは許されません。
「原注2」ハーフスイングの際、球審がストライクと宣告しなかったときだけ監督またはキャッチャーは振ったか否かについて、塁審のアドバイスを受けるよう球審に要請することができます。球審はこのような要請があれば塁審にその裁定を一任しなければなりません。塁審は球審からの要請があれば直ちに裁定を下します。このようにして下された塁審の裁定は最終のものとなります。ハーフスイングについて監督またはキャッチャーが前記の要請を行ってもボールインプレイであり、塁審がストライクの裁定に変更する場合があるため、バッター、ランナー、野手を問わず状況の変化に対応できるよう常に注意していなければなりません。監督がハーフスイングに異議を唱えるためにダッグアウトから出て1塁または3塁に向かってスタートすれば警告が発せられます。警告にもかかわらず1塁または3塁に近づけば試合から除かれます。 監督はハーフスイングに関して異議を唱えるためにダッグアウトを離れたつもりでも、ボール、ストライクの宣告について異議を唱えるためにダッグアウトを離れたことになるからです。
(d)試合中、審判員の変更は認められない。ただし病気または負傷のため変更の必要が生じた場合はこの限りではない。
9・04『球審及び塁審の任務』---------------------------------------------------
(a)アンパイヤーインチーフ(通常球審と呼ばれている)は、キャッチャーの後方に位置しその任務は次のとおりとなります。
(1)試合の適正な運行に関するすべての権限と義務を持ちます。
(2)キャッチャーの後方に位置し、ボールとストライクを宣告しかつそれをカウントすします。
(3)通常塁審によって宣告される場合を除いて、フェアボールとファウルボールを宣告します。
(4)バッターに関するすべての裁定を下します。
(5)通常塁審が行うものとされているものを除いたすべての裁定を下します。
(6)フォーフィッテッドゲームの裁定を下します。
(7)特定の時刻に競技を打ち切ることが決められている場合には、試合開始前にその事実と終了時刻を公表します。
(8)公式記録員に打撃順を知らせます。また出場プレーヤーに変更があればその変更を知らせます。
(9)球審の判断で特別グラウンドルールを発表します。
(b)フィールドアンパイヤーは塁におけるとっさの裁定を下すのに最適と思われる位置を占め、その任務は次のとおりとなります。
(1)特に球審が行う場合を除く塁におけるすべての裁定を下します。
(2)タイム、ボーク、反則投球またはプレーヤーによるボールの損傷、汚色の宣告について球審と同等の権限を持ちます。
(3)この規則を施行するに当たってあらゆる方法で球審を援助し、規則の施行と規律の維持については球審と同等の権限を持ちます。ただしフォーフィッテッドゲームの宣告はできません。
(c)一つのプレイに対して2人以上の審判員が裁定を下し、しかもその裁定が食い違っていた場合には、球審は審判員を集めて協議し(監督、プレーヤーを交えず審判員だけで)、その結果、通常球審(またはこのような場合には球審に代わって解決にあたるようにリーグ会長から選任された審判員)が、最適の位置から見たのはどの審判員であったか、またどの審判員の裁定が正しかったかなどを参酌して、どの裁定をとるかを決定します。このようにして決定された裁定は最終のものであり、初めから一つの裁定が下された場合と同様に、試合は続行されなければなりません。
| 10・00 記録に関する規則 |
10・01 『公式記録員』(一部省略)----------------------------------------------
(b)
(2)3人アウトになっていないのに攻守交代が行われた場合には、記録員は直ちにその誤りを審判員に知らせなければなりません。
「注」本項(5)に規定されるように、助言をしてはならないときを除いて、ボールカウントが2−3のとき球審が四球と思ってバッターに1塁を許した場合や、代わることが許されていないピッチャーに代わって他のプレーヤーが出場しようとした場合などには、記録員は審判員に助言を与えます。
(3)提訴試合または一時停止試合となった場合は、記録員は提訴または一時停止になったときの状態を、得点、アウトの数、各ランナーの位置、バッターのボールカウントにいたるまで詳細かつ正確に報告しなければなりません。
「付記」一時停止試合で重要なことは、停止されたときと全く同じ状態から再開しなければならないことを指します。提訴試合において提訴されたプレイ以後は無効として、やり直しが命じられた場合は、そのプレイの直前と全く同一の状態から再開されなければなりません。
(4)記録員は、プレイに関する規則または審判員の裁定に反するような決定を下してはなりません。
10・02 『公式記録』(一部省略)------------------------------------------------
(a)バッターの記録の項目は次のとおりとなります。
(1)打撃を完了した回数、すなわち打数。ただし、次の場合には打数には算入しません。
(@)犠牲バント及び犠牲フライ
(A)四球
(B)死球
(C)妨害(インターフェア)または走塁妨害(オブストラクション)によって1塁を得た場合。
「注」バッターの打球に対して野手が選択守備を終わった後、そのバッターがオブストラクションによって1塁を許された場合には、バッターに打数を記録します。またバッターがオブストラクションによって1塁を得た場合でも、記録員がその打球をヒットと判断したときには、打数を取り消さないでバッターにヒットを記録します。
【記録の計算方法】------------------------------------------------------------
打数=打席数−(四球・死球+犠打+犠飛+妨害出塁)
打率=安打数÷打数
出塁率=(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)
塁打数=安打×1+2塁打×1+3塁打×2+本塁打×3
長打率=塁打数÷打数
10・02 『公式記録』(一部省略)------------------------------------------------
(c)ピッチャーの記録の項目は次のとおりとなります。
(1)投球した回数。
「付記」ピッチャーの投球回数を決めるに当たっては、アウト1つを3分の1回とします。先発ピッチャーが6回1死のとき退けば、そのピッチャーには5回3分の1の投球回を記録します。先発ピッチャーが6回無死のとき退けばそのピッチャーには5回の投球回と6回に面したバッターの数の説明をつけます。救援ピッチャーがバッター2人をアウトにしただけで退けば、そのピッチャーには3分の2の投球回を記録します。
「注」ピッチャーの連続イニング無失点を決定するに当たって、例えば、5回まで無失点、6回1死をとった後にランナーを残して退き、このランナーが得点(自己の責任)した場合は、この3分の1回を加算せず、無失点イニングは5回とします。これに反して、6回1死ランナー2塁のとき、救援に出て次のバッターにヒットを打たれて2塁ランナーに得点(前任ピッチャーの責任)を許しても、それ以後この回に自己の責任となる得点を与えず、アウト2つをとった場合は、この3分の2回は加算します。
【記録の計算方法】------------------------------------------------------------
投球回数=3アウトを捕り終了したイニング数+(途中降板回のアウト数÷3)
【1/3=0.3 2/3=0.6】
防御率=自責点×9÷投球回数
勝 率=勝利数÷(勝利数+敗戦数)
奪三振率=奪三振×9÷投球回数
10・03 『公式記録』打撃順に誤りがあったときの記録法------------------------
(d)打順を誤ったバッターが、その誤りを指摘されないまま打撃を完了してアウトになった後に、アピールが成立して正位のバッターのアウトの状態をそのまま正位のバッターに記録します。例えば、不正位のバッターAがショートゴロで1塁にアウトになった後、アピールによって正位のバッターBがアウトになれば、Bはショートゴロして1塁にアウトになったものと記録します。
「注1」不正位のバッターが単独で1塁に触れるまでにアウトにされた場合の記録法と解し、例えば、不正位のバッターが他のランナーとともに併殺された場合などに、アピールがあれば正位のバッターがアウトを宣告されて、不正位のバッターの行為は取り消されるため、そのバッターのアウトの状況をそのまま正位のバッターに記録するわけにはいきません。従って、このような場合には、次によってキャッチャーに刺殺を与えます。
不正位のバッターがランナーとなって出塁した後アピールがあって、正位のバッターがアウトの宣告を受けた時は、キャッチャーに刺殺を与え、正位のバッターには打数1を記録します。従って、不正位のバッターがセーフとなった記録は抹消します。
数人のバッターが続けざまに打順を誤ったために打順が乱れた場合には、各プレイが行われたままを記録します。
「注2」例えば、1番の打順に2番が打って三振、次に1番がセンターフライで2死、3番を抜かして4番、5番と続いてヒットを打った時の記録法は、1番の2死と2番の1死とアウトの順は前後するが、そのままそのバッターのところへ記録し、抜かれた3番をとばしたまま4番、5番と記録します。従って、3番の打数は1つ少なくなるのは当然です。
10・04 『打点』打点の記録------------------------------------------------------
(a)バッターがヒット、犠牲バント、犠牲フライ、または内野のアウト及び野手選択によってランナーを得点させるか、あるいは満塁で、四死球、妨害(インターフェア)及び走塁妨害(オブストラクション)によってバッターがランナーとなったために、ランナーに本塁が与えられて得点が記録された場合には、バッターに打点を与えます。
(1)ランナー無しのとき、バッターがホームランを打てば、打点1を記録します。またランナーを置いてバッターがホームランを打てば、ホームランでランナーとともにあげた得点の数と等しい打点を記録します。
(2)無死または1死で、バッターの打球に対して失策があったとき3塁ランナーが得点した場合は、その失策がなくてもランナーは得点できたかどうかを確かめ、失策がなくても得点できたと認めればバッターに打点を与えます。
(b)バッターがフォースダブルプレイまたはリバースダブルプレイとなったゴロを打ってランナーを本塁に迎え入れても、そのバッターには打点は与えられません。
(c)バッターがフォースダブルプレイとなるようなゴロを打ち、第一アウトが成立した後、1塁(または1塁以外の塁)での第二アウトに対する送球を野手が捕らえ損じたために、その野手に失策が記録されたときにランナーが得点しても、そのバッターには打点は与えられません。
(d)野手がボールを持ちすぎたり、あるいは塁へ無用な送球をするようなミスプレイの間にランナーが得点した場合に、記録員がバッターに打点を与えるかどうかは、次の基準を参酌して決定します。
すなわち、このようなミスプレイにもかかわらず、この間ランナーが走り続けて得点した場合には、バッターには打点を記録しますが、一旦止まったランナーがこのミスプレイを見た上で走り直して得点した場合には、野手選択による得点と記録して、バッターには打点は与えられません。
10・05 『安打』------------------------------------------------------------------
(a)次の場合には安打が記録されます。
(1)フェアボールが野手に触れる前にフェア地域に落下するか、フェア地域の後方のフェンスに当たるか、あるいはフェア地域のフェンスを越えたためにバッターが安全に1塁(またはそれより先の塁)に生きた場合。
(2)フェアボールが強すぎるか、弱すぎきたため野手がその打球を処理しようとしたがその機会がなくて、バッターが安全に1塁に生きた場合。
「付記」例えば、ショートが処理すればアウトにできたかもしれないと思われる打球に対して、サードが飛び出してデフレクトしたり、あるいは途中でカットして処理しようとしましたが、結局プレイができずに終わったような場合などには、安打と記録します。
「注」デフレクトとは、野手が打球に触れて球速を弱めるか、あるいは打球の方向を変えたことを意味します。
(3)フェアボールが不自然にバウンドしたために野手の普通の守備では処理することがきないか、または野手に触れる前に投手板あるいは各塁(本塁を含む)に触れたために、野手の普通の守備では処理できなくなってバッターが安全に1塁に生きた場合。
(4)野手に触れないで外野のフェア地域に達したフェアボールによって、バッターが安全に1塁に生きることができ、しかもその打球は野手の普通の守備ではとうてい処理できなかったと記録員が判断した場合。
(5)野手に触れていないフェアボールがランナー、審判員の身体または着衣にフェア地域で触れた場合。
「付記」ランナーがインフィールドフライに触れてアウトを宣告されたときには、安打は与えられません。
(6)打球を扱った野手が先行ランナーをアウトにしようと試みましたが成功せず、しかもその打球に対して普通に守備しても1塁でバッターランナーをアウトにできなかったと記録員が判断した場合。
「付記」本条各項の適用に当たって疑義のあるときは、常にバッターに有利な判定を与えます。
打球に対して